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九州

星野リゾート界由布院 宿泊記|棚田の絶景と風鈴の音が彩る夏の旅

由布院にある大好きな界シリーズ

2025年7月、真夏の陽射しが照りつける中、私たちは星野リゾート界由布院に宿泊しました。
星野リゾート界シリーズは、一番最初は長門から始まり、今回で10施設目となります。
ロビーはこのように落ち着いた雰囲気のライトに照らされていました

界由布院の最大の魅力は、宿全体を包み込む美しい棚田です。7月の棚田は青々とした稲が風に揺れ、まさに「緑の絨毯」という表現がぴったり。

客室の窓から、ロビーから、食事処から。どこにいても常に棚田の風景が目に飛び込んできて、まるで一幅の絵画の中に滞在しているような錯覚を覚えます。

夏の界由布院で特に印象的だったのが、風鈴の音色でした。大分の風が棚田を渡り、建物を抜けていく度に、清涼感のある音色が響きます。

特に夕涼みがてら棚田テラスに座っていると、風鈴の音と稲が風に揺れるさらさらという音が重なり合い、都市の喧騒を忘れさせてくれる贅沢な時間が流れました。

隈研吾氏の設計による建築が、まるで田園風景に溶け込むように佇んでいます。

ご当地楽の「わら綯い体験」では、藁を撚り合わせてお守りを作りました。農閑期の伝統である「祈りのカタチ」を実際に手で感じることができる貴重な機会で、手仕事の奥深さと、この土地に根付く文化の豊かさを実感できました。

トラベルライブラリー内では、室内から棚田を眺めながらコーヒーを楽しむことができました。

コーヒーやティーが無料でいつでも楽しめるのも界シリーズならではですね。

温泉上がりにはもちろん無料のアイスキャンディーなども用意されていました。界には、ある一定の共通のサービスが提供されていて安心感があります。

露天風呂

今回宿泊したのは露天風呂付きの和室を予約しました。自然に囲まれた中で自由に露天風呂を楽しむことができます。

子連れ旅行で嬉しいのがこの高さの低いベッド。子どもがコロコロ転がっても安心です。

お部屋には作務衣や足袋、風呂敷などが用意されており、和の趣を存分に楽しめます。

夕食

界ブランドの料理への期待は高く、界由布院はその期待を完全に上回ってくれました。先付けから始まり、お造り、炊合わせ、揚げ物と続く本格的な会席料理。特に印象的だったのは、海老と青菜の炊き合わせや、鶏つくねの厚揚げ豆腐など、夏らしい涼やかな味わいの品々でした。

大分の地の物を活かした料理の数々は、どれも丁寧に作られていることが伝わってきます。一品一品が美しく、それ以上に味わいが素晴らしく、まさに「安定のクオリティ」という言葉がぴったりでした。
こちらは子供用の夕食です。子供用ながらもしっかりとした量のお料理が用意されています。

朝食

翌朝の朝食は和食膳を選択。豆腐、本日の焼き魚、玉子焼き、厚揚げ豆腐、野菜の炊き合わせなど、田園風景にぴったりの素朴で滋味深い料理が並びます。食事処の窓から見える朝陽に照らされた緑の棚田を眺めながらの朝食は、まさに非日常の極みでした。

一泊二日という短い滞在でしたが、界由布院は期待を大きく上回る素晴らしい宿でした。隈研吾氏の建築美、美しい棚田の風景、風鈴の音色、そして安定したクオリティの料理と温泉。すべてが調和して、忘れられない夏の思い出となりました。