2026年4月、サンケイビル・長谷工不動産・ヒルトンが共同で「(仮称)箱根強羅ホテル計画」を発表しました。ヒルトンが箱根に初めて進出する物件で、ブランドはLXRホテルズ&リゾーツ。2028年夏の開業を予定しています。

注目は、全94室すべてが50㎡以上、客室露天風呂付きという構成です。箱根の名宿・強羅花壇や強羅エリアの既存ラグジュアリー宿とどう棲み分けるのか、家族で温泉旅行するならどう使えるのか、現時点で分かっている公式情報と合わせて見ていきます。

箱根強羅 LXRの基本情報

公式プレスリリースで発表されている内容をまとめます。

(仮称)箱根強羅ホテル計画 概要
正式名称(仮称)箱根強羅ホテル計画(開業時に正式名称が決定)
所在神奈川県足柄下郡箱根町強羅、紅葉の名所「紅葉谷」に面した立地
アクセス箱根登山ケーブルカー「公園上」駅から徒歩約3分
客室数94室(全室50㎡以上・客室露天風呂付き)
付帯施設レストラン、ラウンジ、大浴場、スパ、フィットネス
特色ドッグフレンドリールームを一部に設置(愛犬と滞在可能)
事業主株式会社サンケイビル、株式会社長谷工不動産
運営ヒルトン
着工・竣工・開業2025年5月着工、2027年11月末竣工、2028年夏開業
ブランド位置ヒルトン箱根初進出、LXRホテルズ&リゾーツ

LXR(エルエックスアール)は、世界中でその土地ならではの歴史・文化を体現する建築だけが名乗れる、ヒルトン最上級のラグジュアリーブランドのひとつです。日本では2021年開業の京都「ROKU KYOTO」が先行しており、2027〜2028年にかけて雅叙園東京・広島宮島口・箱根強羅と3軒が立て続けに加わります。

紅葉谷の立地が持つ意味

箱根強羅エリアにはすでに名宿が集まっていますが、その中でも今回の立地は際立っています。

「紅葉谷」とは

ホテルが面する「紅葉谷」は、箱根登山ケーブルカー「公園下」駅と「公園上」駅の間に広がる谷間で、秋の紅葉の名所として知られています。強羅エリアの中でも比較的静かなエリアで、観光地の喧騒からは離れた立地です。

ケーブルカー「公園上」駅から徒歩3分

箱根湯本駅から箱根登山鉄道で強羅駅へ、そこからケーブルカーで「公園上」駅まで上がる、というアクセスです。家族連れ・高齢者連れでも分かりやすいルートで、車がなくても気軽に訪問できます。

強羅公園・箱根美術館に近い

「公園上」駅は強羅公園と箱根美術館(強羅エリアの代表的観光スポット)に直結しています。強羅エリアの観光スポットを家族でゆっくり巡る拠点としてもちょうど良い場所です。

客室と施設の見どころ

家族で温泉旅館に泊まるとき、特に重要になるポイントを順に見ていきます。

全94室が「50㎡以上 + 客室露天風呂」

最大の注目点が全94室すべてに客室露天風呂が付くこと。50㎡以上という広さも併せて、家族で「他の宿泊客を気にせず温泉を楽しめる」つくりです。

子連れ温泉旅行で「大浴場に小さい子どもを連れて行きづらい」「夜泣きを気にせず温泉に入りたい」という悩みを抱える家族にとって、客室露天風呂は決定的な価値を持ちます。

大浴場・スパも完備

それでも「広い湯船で泳ぎたい」「ゆっくり整いたい」という方のために、館内には大浴場・スパも併設されます。大人だけの時間にゆったり楽しむ選択肢として残されているのは嬉しい設計です。

ドッグフレンドリールーム

一部客室はドッグフレンドリー仕様になり、愛犬同伴で泊まれます。家族の一員として犬を連れて旅行したい方にとって、ラグジュアリーカテゴリでの選択肢が増える形です。

LXRブランドの建物体制

ヒルトンの世界戦略上、LXRに採択される物件は「その土地の歴史的・象徴的価値」を前提とします。箱根強羅という温泉地のラグジュアリー文脈の中で、ヒルトンがどのような建築・設えで切り込むかは開業まで楽しみなポイントです。

強羅エリアの既存ラグジュアリー宿との比較

箱根、特に強羅エリアにはすでに高評価の高級宿が集まっています。LXR開業後の選び分けの参考に、家族目線でざっくり並べてみます。

強羅・小涌谷エリアの主要ラグジュアリー宿(家族滞在視点)
宿エリア客室仕様家族向けポイント
箱根強羅 LXR(2028夏開業予定)強羅・紅葉谷50㎡〜・全室露天風呂付きHilton Honors対象・ドッグフレンドリー・新築ラグジュアリー
強羅花壇強羅客室露天風呂付き多数明治時代からの伝統、和の佇まい、最上級の旅館サービス
箱根吟遊宮ノ下全室露天風呂付き、絶景客室大人向けの落ち着き、谷を見下ろす眺望
季の湯 雪月花強羅露天風呂付き客室あり子連れ歓迎、ファミリー向けプラン充実
箱根本箱強羅露天風呂付き客室あり図書館付きで子連れ滞在に新鮮、ブックホテル

家族目線で言えば、「Hilton Honorsで上級特典が使える」「全室露天風呂付き」「世界基準のラグジュアリーサービス」という3点が揃うのは新ホテルならではの強みです。既存の名旅館はそれぞれ独立系で、ホテル系列の上級会員特典は使えません。

Hilton Honors会員はどんな特典が使えるのか

LXRもヒルトン傘下なので、Hilton Honorsの上級会員特典の対象になります。箱根強羅LXRで期待される特典は次のとおりです。

  • 朝食2名無料(ダイヤモンド会員):和食or和洋ブッフェの可能性が高い
  • 客室アップグレード:基本仕様が高いため、客室カテゴリ内での眺望・広さアップが想定
  • レイトチェックアウト:可能な範囲で延長
  • ウェルカムドリンク・25%レストラン割引

温泉旅館の伝統的な料金体系(一泊二食付き・1名◯◯円)とは異なり、LXRはホテル方式(素泊まりベース・客室単位)で運用されるはず。ヒルトン会員特典の朝食無料は、温泉旅館換算では「朝食代込みの1人◯,◯◯◯円割引」に相当する大きなメリットになります。

Hilton Honorsダイヤモンド会員の達成条件は2026年1月に改定され、現在は「年間50泊・25滞在・対象決済$11,500」のいずれかです。ヒルトン・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを保有し年間200万円以上を決済することでもダイヤモンドが自動付与されます。

子連れ温泉旅行での「箱根LXR」の使いどころ

家族で「子連れで箱根の高級宿に泊まりたい」と考える場合に、それぞれの家族構成でどんな価値があるかを分けてご紹介します。

0〜3歳の小さな子連れなら

大浴場の利用が難しい時期は、客室露天風呂の価値が最大化されます。Hilton Honorsの上級会員になっておけば、朝食無料・アップグレードで実質コストも抑えられるため、「ラグジュアリーだが手の届く範囲」の選択肢になります。

小学生以上の子連れなら

大浴場・客室露天風呂の両方を使い分けながら、強羅公園・箱根美術館・大涌谷など定番観光と組み合わせやすい立地です。Hilton Honorsポイントを使った無料宿泊も視野に入れやすくなります。

三世代旅行(祖父母を含む滞在)なら

ケーブルカー「公園上」駅から徒歩3分という分かりやすいアクセスは、高齢のご家族を連れての移動に向いています。客室露天風呂があれば「祖父母世代も自分のペースで温泉を楽しめる」ため、滞在中の負担が大幅に減ります。

開業に向けて今からできる準備

2028年夏の開業まで2年以上ありますが、家族で泊まることを目標にするなら、今から仕込んでおきたい準備があります。

  • Hilton Honorsの会員登録:未加入の方はまず無料で登録
  • ゴールド〜ダイヤモンドのステータス取得:箱根強羅LXRで朝食無料・アップグレードの恩恵が大きい
  • ヒルトン・アメックス系カードの検討:プレミアム・カードで年間200万円決済すればダイヤモンドが自動付与
  • 強羅エリアの予習:開業前に強羅花壇・季の湯雪月花などを家族で訪れて、エリアの雰囲気を体感
  • 記念日・連休スケジュールの仕込み:開業初年度の夏〜秋(紅葉シーズン)は予約が集中する見込み。秋の紅葉時期を狙うなら早めの計画を

まとめ:箱根温泉ラグジュアリーの選択肢が新しくなる

箱根強羅 LXR(仮称)の発表で押さえておきたいポイントを最後にまとめます。

  • 2028年夏、箱根・強羅エリアにヒルトン傘下「LXRホテルズ&リゾーツ」が初進出
  • 事業主はサンケイビル・長谷工不動産、運営はヒルトン
  • 全94室がすべて50㎡以上・客室露天風呂付きという家族向けに最適な仕様
  • 大浴場・スパ・ドッグフレンドリールームも完備
  • 箱根登山ケーブルカー「公園上」駅から徒歩3分、紅葉の名所「紅葉谷」に面した立地
  • 強羅花壇・箱根吟遊などの既存名旅館に対し、Hilton Honors会員特典が使える「ホテル系列ラグジュアリー」として差別化
  • 子連れ・三世代旅行・愛犬同伴のいずれにも対応できる柔軟な設計
  • Hilton Honorsダイヤモンド到達は2026年制度改定で「50泊・25滞在・対象決済$11,500」のいずれか、ヒルトン・アメックス・プレミアム年間200万円決済でも自動付与

ヒルトンの上級会員にとって、箱根の温泉ラグジュアリーが「ヒルトン特典で楽しめる場所」として加わるのは大きな転換です。続報が出たら追記していきます。