ANA光とANAホームWi-Fiは家族で得か|1年目のマイルと2年目以降の落差
ソフトバンクとANA Xが、ANAのマイルが貯まる家庭用インターネットサービスを2026年8月20日に始めました。光回線の「ANA光 powered by SoftBank」と、工事不要のホームルーター型「ANAホームWi-Fi powered by SoftBank」の2つです。
家族旅行のためにマイルを貯めていると、こういう「毎月払っている固定費がマイルになる」話はどうしても気になります。ただ1年目の数字だけを見て決めると、2年目以降で印象が変わる作りになっていました。数字を並べて、自分の家庭で得になるかを判断する方法まで整理します。
結論:1年目は大きいが、2年目以降は年4,400マイルに落ち着く
- 1年目は ANA光で14,400マイル、ANAホームWi-Fiで19,400マイル
- ただし2年目以降はどちらも年4,400マイル
- 大きく見えるのは加入特典が1回だけ乗っているから
- ANA光は契約期間2年。満了月の当月・翌月・翌々月以外に解約すると解除料がかかる(ANAホームWi-Fi の料金表には契約期間・解除料の記載がありません)
つまり初年度の数字は「一度きりのボーナス込み」だと理解したうえで、長く使う前提で判断するのが安全です。以下の内容はソフトバンクの公式発表に基づく2026年8月時点の情報です。
もらえるマイルの内訳
| ANA光 | ANAホームWi-Fi | |
|---|---|---|
| 加入特典 | 10,000マイル | 15,000マイル |
| 毎月付与 | 200マイル(1年で2,400マイル) | 200マイル(1年で2,400マイル) |
| 1年経過ごと | 2,000マイル | 2,000マイル |
| 1年目 合計 | 14,400マイル | 19,400マイル |
| 2年目以降(年) | 4,400マイル | 4,400マイル |
差がつくのは加入特典だけで、毎月分と継続分は両サービスとも同じです。
月額料金
| プラン | 月額 |
|---|---|
| ANA光 ファミリー・10ギガ/マンション・10ギガ | 6,930円 |
| ANA光 ファミリー・1ギガ | 5,720円 |
| ANA光 マンション・1ギガ | 4,180円 |
| ANAホームWi-Fi | 5,368円(基本料金5,368円+端末代金1,980円−月月割1,980円) ※月月割の適用は2カ月目〜49カ月目。初月の請求はこの金額と異なる場合があります |

得かどうかは「今の回線との差額」で決まる
ここがいちばん大事なところです。マイルの数だけを見ても判断できません。今払っている料金との差額が、実質的なマイルの購入代金になるからです。
計算はとても簡単で、次の式だけです。
- (新しい月額 − 今の月額)× 12 ÷ その年にもらえるマイル数 = 1マイルあたりの実質単価
長く使う前提なら、2年目以降の4,400マイルで計算するのが現実的です。月額差ごとの目安を出すと、こうなります。
| 今の回線との月額差 | 年間の差額 | 2年目以降の1マイル単価 |
|---|---|---|
| 差なし | 0円 | 実質負担なし |
| +500円 | 6,000円 | 約1.4円 |
| +1,000円 | 12,000円 | 約2.7円 |
| +1,500円 | 18,000円 | 約4.1円 |
| +2,000円 | 24,000円 | 約5.5円 |
ANAマイルを1マイルあたり何円と見るかは使い方しだいですが、月額が今より2,000円上がるなら、2年目以降は決して安い買い物ではないことがわかります。逆に今と同水準か下がるなら、マイルはそのまま上乗せになります。
自分の家庭がどちらなのかは、いま契約している回線の明細を見るのが確実です。
なおこの計算には初期費用が入っていません。公式によると契約事務手数料が初月に4,950円かかり、ソフトバンク指定窓口での新規申し込みのほか、サービス変更・プラン変更・移転の手続きでも1,100円割引の対象とされています。ANA光ではこれに加えて開通工事費が別途かかります(金額は公式に記載がありません)。ANAホームWi-Fiは月月割の適用が2カ月目からのため、初月の請求が上の表の金額どおりになるとは限りません。端末代金の請求がいつ始まるかは公式発表に明記がないので、初月いくらになるかは申し込み前に確認してください。初年度を計算するときは、これらを足してから1マイル単価を出してください。
もうひとつ判断材料として、公式には「1マイル=1円相当」という記載があります。ANAグループのショッピングやライフサービスで使う場合の目安で、いわば価値の下限です。上の表で1マイル単価が1円を大きく超えるようなら、特典航空券で高く使い切れる前提がないと見合わない、という読み方ができます。

家族で契約する前に確認したいこと
ANA光は契約期間2年。解約のタイミングに注意
公式発表の注記によると、ANA光(SoftBank 光 2年自動更新プラン)は契約期間が2年で、契約期間満了月の当月・翌月・翌々月以外に解約すると解除料が必要とされています。解約できる猶予は3か月あるということです。この3か月の窓を逃すと自動的に次の2年契約に入ります(公式表では「2年自動更新プラン」と記載されています)。
解除料の金額も公式に記載があります。ファミリー・10ギガとマンション・10ギガが6,380円、ファミリー・1ギガが5,720円、マンション・1ギガが4,180円です。「いくら崩れるのか」は事前に分かるので、引っ越しの可能性と見比べておけます。
家族の場合ここが効いてきます。転勤や進学で引っ越す可能性がある家庭は、2年の間に動く確率をふまえて考えたほうがいいです。マイル目当てで乗り換えたのに、引っ越しで解除料を払うことになると計算が崩れます。
一方ANAホームWi-Fi の料金表には、契約期間や解除料の記載が見当たりませんでした。ただし端末代金を相殺している月月割は解約すると終了するため、端末の残債が残る可能性があります。契約前に条件を確認してください。
提供エリアの制約
公式発表では、ANA光の10ギガプランについて提供エリアが限られる旨の注記があります。高速プランを狙う場合はとくに、申し込みを検討する前に自宅が対象かどうかを確認しておくのが先です。
マイルの受け取り条件
付与されたマイルを受け取るための会員登録や紐付けの条件について、今回の発表資料には詳細な記載が見当たりませんでした。マイルが目的で契約するなら、申し込み前に事業者へ直接確認することをおすすめします。ここを前提にして契約すると、条件が違ったときに取り返しがつきません。
わが家の考え方
家族旅行のマイルは、特典航空券に届くかどうかで価値が大きく変わります。年4,400マイルは単独では大きくありませんが、毎月の固定費から自動的に積み上がるのは、意識せずに貯まるという点で意味があります。
通信費をマイルに変える発想としては、JALマイルが貯まる格安SIM(JALモバイル)も同じ系統です。ANA派かJAL派かで選ぶ先が変わるので、家族でどちらのマイルを主に貯めているかから逆算するのが早いと思います。
まとめ
- 1年目の数字(14,400/19,400マイル)は加入特典が乗った一度きりの金額
- 長く使う前提なら2年目以降の年4,400マイルで判断する
- 得かどうかは今の回線との月額差で決まる。差がなければ上乗せ、大きく上がるならマイルを高く買うことになる
- ANA光の2年契約と、10ギガプランの提供エリアを先に確認する
本記事の内容は2026年8月時点の公式発表に基づいています。料金や特典の条件は変わることがあるため、申し込み前にかならず公式サイトで最新の内容をご確認ください。
