ディズニー・アドベンチャー号 子連れ4泊乗船記|客室からアベンジャーズが見えた5Aと、実質100万円のリアル
2026年7月、シンガポール発のディズニーアドベンチャー(正式名称はディズニー・アドベンチャー号)に、7歳の娘と3歳の息子を連れて4泊してきました。
先に結論を3つ書きます。客室は「海が見えない」カテゴリ5Aを選んで大正解でした。費用は4名4泊で、クルーズ代金が919,093円。船内での課金を足すと、実質的には100万円くらいでした(日本〜シンガポールの往復航空券と、前後泊のホテル代はこれとは別にかかります)。そして最大の後悔は、オンラインチェックインに出遅れて乗船が14時15分になったことです。
この記事は、乗る前の私たちが一番知りたかったことを、そのまま書いたものです。

- 船・航路: ディズニー・アドベンチャー号/シンガポール発着・寄港地なし
- 乗船時期: 2026年7月・4泊
- 家族構成: 大人2名+7歳・3歳の子ども2名の計4名
- 客室: デッキ11 カテゴリ5A(Deluxe Garden View Stateroom with Verandah)
- 予約: 日本の旅行代理店経由・乗船の約10か月前(2025年9月)
- クルーズ代金: 4名4泊で919,093円(諸税・船内チップ込み/2025年11月6日時点の請求額)
- 船内課金を足した実質総額: おおよそ100万円
- 料金は4名4泊で919,093円、日本の代理店で10か月前に予約
- 客室5A —— 海は見えない。代わりにアベンジャーズが見える
- 乗船当日の流れ —— 荷物は30分で部屋に届く
- 最大の後悔 —— 30日前のオンラインチェックインに出遅れた
- グリーティングは「事前予約できない」——他船の常識が通じない
- 食事 —— レストランが日替わりで変わり、サーバーがついてくる
- 子連れの現実 —— 3歳でもキッズクラブに預けられた
- プール、無料ドリンクバー、ジム、コインランドリー
- 船の中で迷わないコツ —— FWD / MID / AFT / PORTSIDE / STARBOARD
- 客室ドアのマグネット装飾 —— 2026年6月からルールが変わった
- 下船 —— 最後の夜が、いちばん段取りを要求される
- まとめ —— この船が向いている家族、向かない家族
料金は4名4泊で919,093円、日本の代理店で10か月前に予約
まずお金の話から。日本の旅行代理店を通して、乗船の約10か月前にあたる2025年9月に予約しました。請求額は919,093円(2025年11月6日時点)。この中に、クルーズ代金、港湾税などの諸税、そして船内チップまで含まれています。
ここは日本人にとって大きなポイントです。ディズニー・クルーズラインのチップは、通常客室で1泊1名あたり16米ドルが公式の推奨額(コンシェルジュ客室は別レート、バーやスパの代金には別途18%が加算されます)。ふつうは船内で日ごとに加算されていきます。それが最初から込みの請求だったので、乗船中にチップの心配をしなくて済みました。
4名・4泊なので、単純に割ると1人あたり約23万円、1人1泊あたり約5.7万円。安くはありませんが、食事もショーもキッズクラブも全部込みだと考えると、印象はだいぶ変わります。
ただし「船内での課金」が乗ってくる
正直に書くと、財布から出ていくのはこれで終わりではありません。私たちの場合はこんな出費が乗りました。
- ビビディ・バビディ・ブティック(娘のプリンセス変身。コース制で、選ぶプランによって金額が変わります。料金は予約時にアプリで確認して選ぶ形でした。※実額は後述の理由で確認できていません)
- 客室の装飾パッケージ:「Duffy and Friends Bon Voyage Package」を104ドルで注文。ベッドや部屋を飾り付けてくれます
- Wi-Fi:4泊・ストリーミング付きで130ドル
- ボトルウォーター12本パック:38ドル(後述しますが、これは要りませんでした)
- そのほか、写真、船内の買い物、有料ドリンクなど
オーシャニアー・クラブのリストバンドにも25ドルかかりました。これは預り金(デポジット)で、下船時に返金されたはずです(金額は船や時期で変わる可能性があります)。
これらを足していくと、実質的な総額は100万円くらいという感覚でした。「クルーズ代金=最終的に払う額」ではない、というのは正直に書いておきます。予算を組むときは、クルーズ代金+1割前後を見ておくと安心だと思います。ただし、ビビディ・バビディ・ブティックの上位コースやフォトパッケージを本気でやるなら、1割では収まりません。「何にお金をかけるか」を乗る前に家族で決めておくと、船の上で慌てずに済みます。
船内会計の明細(folio)は、船を降りる前に手元へ保存を
内訳を「感覚」としか書けないのには理由があります。下船後、船内会計の明細(folio)がなぜかダウンロードできない状態が続いていて、現在ディズニー・クルーズラインに問い合わせ中です。そのため、ビビディ・バビディ・ブティックにいくら払ったのか、リストバンドの25ドルが実際に戻ってきたのかを、この記事の時点では確認できていません。
船内での支払いはすべてカードキーに紐づいて積み上がっていくので、明細が見られないと、何にいくら使ったのかを追えなくなります。「あとからアプリで確認すればいい」と思っていると、私たちのように取り出せなくなることがあります。下船の前夜か当日の朝に、アプリか客室テレビ、あるいはゲストサービスで明細を出して、その場でスクリーンショットか紙にして持っておくのが確実です。
(明細を確認でき次第、この記事にも金額を追記します)
客室5A —— 海は見えない。代わりにアベンジャーズが見える
私たちが取ったのはデッキ11のカテゴリ5A。正式名称は「Deluxe Garden View Stateroom with Verandah」で、広さは約23.5平方メートル(バルコニー込み)です。
このカテゴリの特徴は、バルコニーが海ではなく船内側を向いていること。船の中央にある「ディズニー・イマジネーション・ガーデン」という吹き抜けの広場に面しています。
大事なのは高さです。ガーデンステージと広場があるのはデッキ10。私たちの部屋はそのひとつ上のデッキ11でした。つまり、1フロア上からステージを見下ろすくらいの距離感です。遥か上から豆粒を眺めるのではなく、キャラクターの動きがはっきり見える高さでした。

写真の左側に段状に並んでいるバルコニーが、まさに5Aです(右側は客室ではなく、広場を見下ろせる通路と、ショー用の照明が並ぶデッキです)。位置関係を図にすると、こうなります。

デッキ11の上にも、同じ内向きの客室がマンションのように積み上がっています。同じガーデンビューでも、上の階になるほどステージは遠くなるわけです。デッキ11は、その一番下の段でした。
そして、この部屋のバルコニーからの眺めがこれでした。

部屋のバルコニーから、アベンジャーズのショーがそのまま見えます。下の広場は人でぎっしりですが、こちらは自分の部屋。子どもが疲れたらすぐ室内に戻れて、また出てきて見られる。夜のキャラクターダンスパーティも同じで、「見たいけど並びたくない、子どもの体力も持たない」という家族連れの悩みを、客室が解決してくれました。
海が見えないことを我慢する部屋、ではありません。ショーが見える特等席だと考えたほうが実態に近いです。
音とプライバシーはどうだったか
内向きバルコニーで一番心配だったのが、この2つでした。結論から書きます。
音は、室内にはほとんど響きませんでした。バルコニーに出れば当然ショーの音は聞こえますが、部屋の中に戻って扉を閉めれば別世界で、子どもたちも夜はゆっくり眠れました。「広場に面している=うるさくて寝られない」という心配は、少なくとも私たちの4泊では杞憂でした。
一方プライバシーは、割り切りが必要です。向かいにも同じ内向きバルコニーが並んでいるので、こちらのバルコニーは向かいから見えます。バルコニーに出るときの服装や、室内で着替えるときにカーテンを引くことは、前提として考えておいたほうがいいです。
デッキは予約時に指定できた
ここが再現性の肝です。同じ5Aでも、デッキ11から上へマンションのように積み上がっているので、「5Aを取る」だけでは足りません。
私たちは日本の代理店経由で、デッキを指定して押さえてもらいました。カテゴリを選んだら部屋は自動で割り当て、というわけではありません。ステージに近い階を狙うなら、予約のときにひと言伝えるかどうかで結果が変わります。どこまで指定できるかは代理店やプランによって差がありそうなので、申し込むときに聞いてみてください。
部屋の飾り付けは事前に頼める
事前オプションで「Duffy and Friends Bon Voyage Package」(104ドル)を注文していました。乗船して部屋のドアを開けると、こうなっています。

ダッフィーとシェリーメイの枕カバー、「BON VOYAGE」のメダリオン、ギフトボックスとぬいぐるみ。子どもにとっては、ドアを開けた瞬間が旅のハイライトになるタイプの演出でした。誕生日や記念日と重ねるなら、こういうパッケージは効きます。
乗船当日の流れ —— 荷物は30分で部屋に届く
ポートに着いてからの流れはシンプルでした。
- 大きなスーツケースを預ける
- セキュリティチェックを通る
- パスポートを提示し、顔写真を撮影してチェックイン(QRコードを受け取る)
- イミグレーションを通過
- 乗船時にQRコードを提示
- 客室のドアの外にカードキーが置いてあるので、それで入室
- 預けた荷物は、乗船から約30分で部屋に届きました
荷物が届くまでの時間差があるので、公式も「薬・書類・水着は手荷物に入れておく」ことを勧めています。実際そのとおりで、着いてすぐプールに行きたい子どもがいるなら水着は必携です。
乗船後まもなく、避難訓練(Mandatory Emergency Drill)があります。集合場所はカードキーにも書かれていますが、公式アプリにも表示されます。私たちは「Assembly Station E3 / デッキ7 Midship Starboard」でした。年齢も乗船回数も関係なく、全員参加が義務です。

この「Disney Cruise Line Navigator」アプリが、船旅のすべての入口になります。日程、ショーの時間、食事の会場、グリーティングの予約、Wi-Fiの購入まで、全部この中です。乗る前に入れておいてください。

最大の後悔 —— 30日前のオンラインチェックインに出遅れた
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
オンラインチェックインは出港30日前に始まります(初回乗船者の場合。リピーター制度「Castaway Club」の会員はもっと早く開きます)。そしてこのとき、Port Arrival Time(PAT)=ターミナルに到着する時間枠が決まります。
公式サイトははっきり書いています。すぐにチェックインすれば早いPATを選べて、早く乗船でき、船内での時間を最大化できる、と。つまりPATは早い者勝ちです。
私たちは出遅れました。結果、乗船は14時15分。乗船時間は11時ごろから15時半ごろまでに分散すると案内されているので、私たちはかなり遅いグループです。早い枠を取った人たちは昼前後に乗船して、ピクサー・マーケットやエンチャンテッド・サマーのビュッフェでランチを食べ、空いている船内を先に回っています。初日の半日を、丸ごと損しました。
なお、指定されたPATより早くターミナルに行っても意味がありません。公式には「駐車場や埠頭に早く着いた場合は、スペースの都合でPATの時刻に戻るよう案内されます」と書かれています。早く行くのではなく、早くチェックインする。これが正解です。
ちなみに公式サイトによると、ディズニー・クルーズラインの送迎を事前購入した場合は、荷物を客室まで直送してもらえるうえに、早い時間帯のPATが割り当てられると案内されています。チャンギ空港、マリーナベイ・サンズ、ラッフルズ・シンガポール、シャングリラ・ラサ・セントーサ発が対象です。私たちは利用していないので実際の割り当て時刻までは確認できていませんが、チェックインの争奪戦が不安なら、保険として検討する価値はありそうです。
なお、早いPATを取れた場合ほどシンガポールに前泊しておくほうが確実です。当日に飛行機で到着してそのまま乗船、という組み方だと、遅延が出た瞬間にPATが無意味になります。同じ旅で泊まったホテルでいうと、市内観光と組み合わせるならシェラトンタワーズ シンガポール、空港から動きたくないならチャンギ空港ジュエル内のYOTELAIRが、子連れには荷物の移動が少なくて楽でした。
グリーティングは「事前予約できない」——他船の常識が通じない
もうひとつ、日本語の情報ではあまり見かけない、しかし決定的なポイントです。
ディズニー・アドベンチャー号では、要予約のキャラクターグリーティング(プリンセスに会える「ロイヤル・ギャザリング」を含む一部の体験)は、乗船してから公式アプリでしか予約できません。これは公式FAQに明記されています。他の船では出港30日前からオンラインで予約できるものもあるので、他船向けの記事を読んで「事前に予約しておこう」と準備していても、この船では予約枠が開きません。
私たちも乗船後にアプリで予約しました。ただし乗った時点で、人気の枠はすでに埋まっていました。予約枠は非常に限られていて、公式によると1つの要予約イベントにつき1クルーズ1予約までです。
対策はシンプルで、乗船したら真っ先にアプリを開いて枠を押さえること。そして枠は日ごとに出ていく感覚があったので、毎日アプリを確認して追加枠を狙うのが現実的な戦い方でした。公式も「初日にも限られた数の枠が出ることがあるので、乗船したらアプリを確認するように」と書いています。
事前に予約できるのは、有料レストラン、ビビディ・バビディ・ブティック、スパなど。初回乗船なら出港75日前から(Castaway Club の上位ランクはもっと早く開きます)。その前提として支払いを完済していることが必要です。公式の期限は5泊以下のクルーズなら出港90日前、6泊以上なら120日前。ただし私たちのように日本の代理店を通す場合は代理店側の締め切りが先に来ることがあるので、申込先に確認してください。75日前と30日前。この2つの日付をカレンダーに入れておくだけで、船旅の質が変わります。
食事 —— レストランが日替わりで変わり、サーバーがついてくる
ディズニー・クルーズラインの夕食は「ローテーションダイニング」です。毎晩ちがうレストランを回るのに、担当のサーバーチームは自分たちを追いかけてきます。2日目にはもう、子どもの好きな飲み物を覚えていました。
私たちが回ったのは、ハリウッド・スポットライト・クラブ(ミッキー、ミニー、ドナルド、デイジーが目の前で踊るショー付き)、ピクサー・マーケット、エンチャンテッド・サマー、そしてアニメーターズ・テーブル。

アニメーターズ・テーブル(デッキ9 Aft)は、プレースマットがお絵かきシートになっていて、料理が来るまで子どもが黙々と描いていました。皿にも鉛筆と絵筆のロゴが入っています。

前菜・メイン・デザートは複数頼んでも追加料金はかかりません。ドレスコードは「クルーズカジュアル」で、メインダイニングに水着やタンクトップはNGです。
最終夜のメニューには「’Til We Meet Again(またお会いする日まで)」というタイトルが付いていました。こういう演出はさすがです。

朝食ビュッフェはアジア勢が強い
朝食は日によって会場を変えました。ピクサー・マーケット(デッキ17)は品数が豊富で、パンケーキ、フルーツ、ライブ調理のステーキや卵、そしてカレーまであります。




そして子どもが真っ先に取りに行ったのが、これ。

エンチャンテッド・サマー(デッキ6)はアジア色がさらに強く、麺のステーション、コンジー(お粥)、マサラドーサ、数種類のカレーが並びます。シンガポール発の船だけあって、ここは他のディズニークルーズと明確に違うところだと思います。


カフェとラウンジ
キャラクターの絵が浮かぶカフェラテを飲んだのは「スペルバウンド」。魔法をテーマにした、大人も落ち着けるカフェです。メニューには「Forbidden Forest」「Mirror Magic Mocha」「Pandan Cloud」といった名前が並びます。


意外だったのが、船内にバシャコーヒー(Bacha Coffee)の実店舗があること。シンガポールでおなじみのあの店が、そのまま船に乗っています。朝食のテーブルにもバシャコーヒーのサシェが出てきました。

ティアナズ・バイユー・ラウンジは、朝の時間帯に通りかかったときは誰もいませんでした。おそらくまだ営業前で、静かな空間だけが広がっていた、というのが正確なところです。


ここは『プリンセスと魔法のキス』がテーマで、ティアナ名物のベニエ、スペシャルティコーヒー、カクテルやモクテルを出すラウンジです。ジャズの生演奏が入ることもあるそうで、本領は昼から夜。朝に「空いていてラッキー」と思って入るところではなく、夜にゆっくり座る場所だと考えたほうがよさそうです。
子連れの現実 —— 3歳でもキッズクラブに預けられた
ディズニーズ・オーシャニアー・クラブ(デッキ8)は3歳から10歳が対象のキッズクラブです。3歳の息子も、おむつが外れていたので一人で預けることができました(トイレトレーニング完了が条件です)。

登録は施設の外で行い、リストバンドを受け取ってデポジット25ドルを支払うと入れるようになります。
ひとつ注意点。デッキ8の反対側からは直接行けません。私たちはデッキ7を経由して回り込みました。地味にストレスなので、最初に動線を確認しておくといいです。
きょうだいの年齢差がある家庭のために補足しておくと、3歳未満には「イッツ・ア・スモールワールド・ナースリー」(生後6か月から・有料の託児)、11〜14歳には「エッジ」、14〜17歳には「ヴァイブ」と、年齢帯ごとに別の居場所が用意されています。私たちは使っていないので、対象年齢や料金の詳細は公式サイトで確認してください。
娘のほうは、デッキ7のビビディ・バビディ・ブティックでプリンセスのドレスにお着替え。

シャンデリアと鏡台がずらりと並び、専属のスタッフが次々と子どもを変身させていきます。ここは事前予約ができる数少ないアクティビティなので、狙っているなら75日前に押さえてください。


デッキ7の「サンフランソウキョウ・ストリート」は映画『ベイマックス』の世界。ゲームコーナーがあり、子どもがコスプレできる場所もあります。

プール、無料ドリンクバー、ジム、コインランドリー
意外と日本語の情報が出てこないけれど、4泊するなら知っておきたい設備の話です。
プールとウォータースライダー(デッキ17)
上層デッキは、煙突のまわりをローラーコースターの軌道が走るという、なかなか見ない光景です。


朝いちばんは、この通りほぼ無人でした。混雑を避けたいなら朝、というのはここでも同じです。
ドリンクバーは無料。しかもデッキ17だけではない
プールサイドにはセルフサービスのドリンクステーションがあります。コーヒー、ソフトドリンク、水など。これが無料です。

しかもデッキ17だけではありません。デッキ11のガーデンバー付近や、デッキ10のディズニー・イマジネーション・ガーデン(あの吹き抜けの広場です)のまわりにも、同じような無料のドリンクステーションがあります。船内のあちこちで飲めるので、飲み物のために毎回上まで上がる必要はありません。
ここでひとつ、お金を無駄にした話を書いておきます。私たちは事前にボトルウォーターの12本パックを38ドルで注文していました。結論を言うと、要りませんでした。無料のドリンクステーションで十分だったからです。マイボトルを1本持っていって、そこで汲むほうが合理的だと思います。
本格的なジム(デッキ10)
トレッドミル、バイク、ローイングマシン、ウェイトマシンが並ぶ、そこらのホテルより本格的な設備でした。夜に覗いたときも空いていて、静かに使えます。

コインランドリー(デッキ16)—— 4泊なら荷物を減らせる
これは知っておくとスーツケースのサイズが変わる情報です。船内にはセルフサービスのコインランドリーがあります。

料金は、私たちが乗った2026年7月時点で洗濯・乾燥それぞれ3.5米ドルでした(乾燥はもう少し安いという情報もあり、料金は変わる可能性があります)。支払いは客室のカードキーをリーダーにタップする方式です。そして洗剤も自販機で買えます。

子連れだと服はどんどん汚れますが、洗えるとわかっていれば持っていく服を減らせます。私たちが使ったのはデッキ16のランドリーでした。
Wi-Fi
Wi-Fiは有料で、4泊・ストリーミング付きで130ドルでした。契約は「1デバイス」でしたが、端末の切り替えは可能です(パソコンとスマホを行き来できます)。
船の中で迷わないコツ —— FWD / MID / AFT / PORTSIDE / STARBOARD
これは初日に覚えてしまうと、その後がぐっと楽になります。船内の案内は、この5つの言葉でできています。
- FWD(Forward) = 船首側
- MID(Midship) = 船の中央
- AFT = 船尾側
- PORTSIDE = 左舷(進行方向に向かって左)
- STARBOARD = 右舷(同じく右)

レストランの場所も、避難訓練の集合場所も、全部この言い方で示されます(「ナビゲーターズ・クラブ、デッキ6 Aft」「Assembly Station E3、デッキ7 Midship Starboard」というふうに)。デッキ番号+この5語で船内の座標が決まる、と思っておけば迷いません。
客室ドアのマグネット装飾 —— 2026年6月からルールが変わった
乗ってから知ったのですが、客室のドアをマグネットで飾る文化があります。廊下を歩くと、誕生日、記念日、初クルーズ、家族旅行……といった飾りつけが並んでいて、子どもたちはこれを見て歩くのが楽しくてたまらない様子でした。
意味は3つあります。お祝いの申告、自己紹介、そして似たドアが延々と続く廊下で自分の部屋を見つける目印です。
ディズニー・アドベンチャー号のドアには、マグネットがちゃんと付きます(5Aで確認しました)。ドアの横の壁にも付くようで、壁まで飾っている人もいました。
ただし注意が必要です。2026年6月からルールが変わり(アドベンチャー号は6月4日実施)、装飾はドアの面のみになりました。廊下の壁や天井への装飾は禁止、テープや粘着物も禁止(ドアを傷つけると1件100ドルの弁償)、音や映像を出す装飾も不可。ドアに引っかけて使う吊り下げ収納(オーバードアハンガー)も対象外です。壁に付くことと、壁に貼っていいことは別なので、ドアに留めておくのが無難です。

つまり持ち物としては、磁石で留めるタイプのマグネットを日本から持っていく価値があります(テープや粘着式のシールは禁止なので、あくまで”磁石”のものを選んでください)。私たちは何も知らずに手ぶらで乗り込みました。
下船 —— 最後の夜が、いちばん段取りを要求される
正直に言うと、ここが一番バタバタしました。最終日の朝ではなく、その前夜にやることが3つあります。
1. 大きな荷物は前夜22時までに廊下へ出す
下船前夜、客室に荷物タグが届きます。キャラクターと色でグループ分けされていて、私たちは「DAISY(デイジー/グレーのゾーン)」でした。

このタグを付けた大きな荷物を、最終夜のうちに客室のドアの外に出しておきます。私たちの船では22時が締め切りでした。つまり、最後の夜の夕食が終わったら、すぐパッキングです。ショーを見て、余韻に浸って……とやっていると間に合いません。ここは事前に知っておきたかった、というのが正直なところです。
出した荷物は、下船後にターミナルの荷物ホールで同じキャラクター・同じ色のゾーンにまとめて置かれています。そこから自分で回収します。
そして薬・書類・貴重品・翌日の着替えは、手荷物に残しておくこと(公式も明記しています)。預けた荷物は翌朝まで戻ってきません。
2. シンガポール再入国のSGACを、最終夜に登録する
これは見落とすと入国審査で詰まります。シンガポールに再入国するために、Singapore Arrival Card(SGAC)の登録が必要です。
「行きに出したから終わり」ではありません。SGACは1回の入国につき1回きりのもので、クルーズから戻ってくるのも「入国」なので、あらためて提出が必要になります。船内では「最終夜に登録しておくこと」を勧めていて、到着の3日前から(到着当日を含む)登録できます。アプリ・客室テレビ・デジタルサイネージでも案内が流れます。
なおSGACの登録は無料で、シンガポール入国管理局(ICA)公式のSGAC e-ServiceまたはMyICAアプリから行います。検索すると手数料を取る代行サイトが上位に出てくることがあるので、公式かどうかを確かめてから入力してください。
3. 朝食は食べられる。でも部屋は8時までに出る
下船日の朝食は6時半から8時まで、4つの会場が開きます。どこが開いているかは前夜にクルーが教えてくれますし、アプリにも出ます。

私たちはナビゲーターズ・クラブ(デッキ6 Aft)へ。


最後の朝にマサラドーサを食べられる。これがシンガポール発のディズニークルーズです。
ただし、客室は朝8時までに空けなければいけません。朝食が6時半からなので、時間としてはギリギリです。実際、残りの手荷物をぜんぶ持って朝食会場に来ている人をたくさん見かけました。荷物を持ったまま朝食、というのは想像していなかった光景です。
段取りとしては、部屋を出る前に手荷物をまとめてしまい、それを持って朝食へが正解でした。
下船そのものは朝7時ごろから始まり、私たちの回は10時までという案内でした(時間帯は航海ごとにアプリで案内されます)。公式サイトには「自分の荷物タグのキャラクターと色のグループが呼ばれたら降りることを推奨」と書かれていますが、私たちが乗ったときは、そうしたグループ呼び出しを意識することはありませんでした。実際には時間内に自分のタイミングで降りた、という感覚です。
そして荷物は、入国審査を通ったあとに受け取ります。ターミナルの荷物ホールにキャラクターごとにまとめて並べられていて、そこから自分で探して持っていく方式でした。デイジーのタグなら、デイジーの区画へ。荷物が先に出てきて待っているのではなく、自分で取りに行くという点だけ、頭に入れておくとスムーズです。
まとめ —— この船が向いている家族、向かない家族
4泊してみて、はっきりしたことがあります。
向いているのは、3歳から10歳くらいの子を連れた家族です。キッズクラブが強力で、ショーは毎日あり、食事は待たされず、船から降りなくても飽きません。寄港地がないぶん、移動疲れもゼロです。
逆に、観光地を巡りたい人には向きません。この船は「クルーズ・トゥ・ナウェア」、つまり寄港地なしでシンガポールに戻ってきます。目的地は船そのものです。
揺れについても書いておきます。4泊を通して、揺れはほとんど感じませんでした。船の上にいることを忘れるくらいで、家族の誰も酔いませんでした。大型船であること、寄港地がなく航路が穏やかなことが効いているのだと思います。とはいえ海の状態次第ではあるので、酔いやすいお子さんがいるなら念のため酔い止めを持っていくと安心です。
そして最後に、日付の話をもう一度だけ。この4つを押さえるだけで、初日の半日を失うような大きな後悔は防げます。
- 90日前(4泊なら)— 最終支払い。ここを済ませないとアクティビティ予約が開かない
- 75日前 — 有料レストラン・ビビディ・バビディ・ブティック・スパの事前予約
- 30日前 — オンラインチェックイン。Port Arrival Time は先着順
- 最終夜 — 22時までに大荷物を廊下へ、SGACの登録、そして船内会計の明細を保存
あとは、この記事で触れた小さな失敗——「水は船内の無料ステーションで足りる」「ドア用のマグネットを持参する」——も、知ってさえいれば避けられます。そのくらい準備しておけば、あとは船に身をゆだねるだけです。
船旅そのものが気になった方は、少人数で貸し切るアメックス・プライベート・クルーズの体験記や、国内で”動くホテル”を味わえる宮崎カーフェリー「フェリーろっこう」の子連れ乗船記もどうぞ。同じ「船に泊まる」でも、性格はまったく違います。
